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財政の現状(平成26年度決算) 普通会計で見る函館市の財政の状況 | 函館市

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(1)

財 政 の 現 状

平 成 2 7 年 1 2 月

函 館 市

(2)

目 次

1 函 館市の財政の現 状

(1 )収支の状況 ・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 1

(2 )歳入の状況 ・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 2

(3 )歳出(性質別 )の状況 ・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 3

(4 )歳入・歳出の 推移 ・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 4

(5 )市税の状況( 歳入) ・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 5

(6 )地方交付税の 状況(歳入) ・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 6

(7 )人件費の状況 (歳出) ・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 7

(8 )扶助費の状況 (歳出) ・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ 8

(9 )市債(歳入) および公債費(歳出 )の状況 ・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ 9

( 10)投資的経費の 状況(歳出) ・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ 10

( 11)基金の状況 ・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ 11

( 12)財政指標の推 移 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ 12

【財政力指数・ 経常収支比率・実質 公債費比率・将 来負担比率】

2 財 政用語集 ・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ 14

・本資 料は,函館市の 平成26年度普通会計

※1

決算 を基に分析したもの です。

・本資 料における類似 団体の数値は,中核 市(本市を含め た45市)の平均と なっていま す。

・ 本 資 料 において※印が 付いている財政用 語は,14ページ の「2 財 政 用 語 集」でまとめ て説明していま す。

(3)

1 函館市の財政の現状

本市 では,平成 24年 12月に「函館市行 財政改革プ ラン2012」(計 画年度:平成 24~ 28年度)を 策定し,財源調 整のための基金

※2

の取り崩 し などに 依存しない財政 運営の確立を目標 とした各種 事業の見直しを 含めた大胆な行財 政改革に取 り組んでおり, 平成 25・ 26年度の 決算では財 源調整 のための基金の 取り崩しを行わず ,実質収支

※3

は黒字で あり,平成 26年 度は26.8億円の 黒字となってお ります。

しか し,今後の収支 見通しについては ,国が進め る「社会保障と 税の一体改革」へ の対応や, 消費税率の 10% への引き上げの影 響などが懸 念され る中,歳入では ,人口減少による 市税や地方 交付税の減少が 見込まれ,歳出で は ,生活保 護費の伸びは鈍 化しているものの ,扶助費

※4

全体の 増加傾向が続く ことが見込まれる など,厳し い状況になるも のと予測していま す。

(1)収支の状況

平成 26年度の予算は ,各種事業の 見直し などにより財源 不足額を圧縮 し,平 成8年度以来 18年ぶりに,財 源調整 のための基金に 頼らない収支 均衡を 図りました。

平成 27年度の予算に ついても,2 年連続 して収支 均衡を 図った予算と しまし た。

予算について

(4)

(2)歳入の状況

平成 26年度の普通会 計歳入決算額は 1,392億円で あり,前年度に 比べて24億円, 1.8%の増と なりました。

決算 額の主な内訳と しては,市税が 326億円で全 体の23.4%,地方交付税 が358億円 で25.7%,国・道支 出金が342億円で 24.5%となっていま す。 歳入 の構成比を類似 団体

※5

平均 と比較しますと ,本市は市税の 占める割合が低く ,地方交付 税が占める割合 が著しく高い状況 にあり,ま た, 国・道 支出金について は,生活保護費等 の扶助費が 多いことなどか ら,割合が高い状 況にありま す。

この ことから,本市 の歳入は,自主的 かつ安定的 な財源としての 市税が少なく,国 の制度に左 右される地方交 付税などに依存し ているため , 他都市 に比べ脆弱な体 質であると言えま す。

○個人 市民税: 111億円

○法人 市民税: 30億円

○固定 資産税: 128億円

○都市 計画税: 24億円

○その 他の税: 33億円

○普通 交付税: 340億円

○特別 交付税: 18億円 市税の 内訳

地方交 付税の内訳

○国庫 支出金: 283億円

○道支 出金: 59億円 国・道 支出金の内訳

○譲与 税・交付金: 47億円

○使用 料・手数料: 36億円

○繰入 金(基金 等): 16億円

○諸収 入ほか: 103億円 その他 の内訳

市債の 内訳

○公共 施設整備などに

かかる市債: 113億円

○臨時 財政対策債※6:51億円

(5)

(3) 歳出(性質別)の状況

平成 26年度の普通会 計歳出決算額は 1,364億円で あり,前年度に 比べて13億円, 1.0%の増と なりました。

決算 額の主な内訳と しては,人件費が 179億円で 全体の13.1%, 扶助費 が 403億円で 29.6%,公債費が 163億円 で12.0%,投資的 経費

※7

( 普 通建設 事業費)が 183億円で 13.4%となっています 。

歳出 の構成比を類似 団体平均と比較し ますと,本 市は人件費,扶 助費,公債費を合 わせた,い わゆる義務的経 費

※8

の占め る割合が高く, とりわ け扶助費のうち 生活保護費の割合 が高い状況 にあります。

この ことから,本市 の歳出は ,様々な市民ニーズ に柔軟に対応す るための経費の割 合が少なく ,硬直した体質 にあると言えます 。

○生活 保護費 : 216億円

○その 他 : 187億円

○元金 : 149億円

○利子 : 14億円

扶助費の内訳

公債費の内訳

○普通 建設事業費: 183億円 うち 函館アリーナ

整備事業: 54億円 中心市街地

活性化事業: 7億円

投資的経費の内訳

○物件 費 : 127億円

○維持 補修費: 25億円

○補助 費等 : 136億円

○繰出 金 : 80億円

その他の内訳

人件費の内訳

○職員 給: 117億円

○退職 金: 19億円

○その 他: 43億円

(6)

(4) 歳入・歳出の推移

過去 10年間の歳入の 推移については, 市税および 地方交付税がほ ぼ横ばいであり, 国・道支出 金は近年増加傾 向にあります。ま た,市債に つ いては 圧縮に努めてき ましたが,函館ア リーナや国 際水産・海洋総 合研究センターな どの整備に より,平成 25年 度以降は増加傾向 にあります 。 歳出 では,人員削減 や給与の独自削減 などにより 人件費が減少し ていますが,障害 者福祉サー ビスにかかる経 費の増などにより 扶助費が増 加 してお り,投資的経費 (普通建設事業費 )も函館ア リーナの整備な どで増加傾向にあ ります。

今後 については,前 述のとおり,歳入 では人口減 少による市税や 地方交付税の減少 ,歳出では 消費税率の10 %への引き上げや さらなる扶 助 費の増 加が見込まれる など,厳しい財政 状況になる ものと予測され ます。

普通 会計歳 入決 算額の 推移

319 320 340 339 327 323 324 319 325 326

342 340 327 332 345 365 358 361 359 358

260 243 251 251 331 309 319 309 336 342

135 127 120 112

128 111 120 99 157 164

250 245

206 203

182 171 207

179

191 202

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300 1,400 1,500

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

市税 地方交付税 国・道支出金 市債 その他

億円

1 ,3 9 2 1 ,3 6 8

1 ,2 4 4

1 ,2 3 7

1 ,3 1 3

1 ,2 7 9 1 ,3 2 8 1 ,3 0 6

1 ,2 7 5 1 ,2 6 7

普 通会 計歳 出決 算額 の推 移

263 260 248 237 230 215 215 198 176 179

299 298 302 305 322 363 373 385

389 403

155 157 156 158 157 161 164 165 165 163

98 93 81 88 74 61 58 54 88 68

145 141

116 114 137 114 118 95 165 183

336 321

332 324 383 353 390 357

368 368

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300 1,400 1,500

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

人件費 扶助費 公債費 貸付金等 投資的 経費 その他

億円

1 ,2 9 6

1 ,2 7 0 1 ,2 3 5

1 ,2 2 6

1 ,3 0 3 1 ,2 6 7

1 ,3 1 8

1 ,2 5 4

1 ,3 5 1 1 ,3 6 4

(7)

(5)市税の状況(歳入)

平成 26年度の市税の 決算額は 326億円であり,法 人市民税の申告 額の 増や収 入率向上対策の 強化により,前年 度に比べて 1億円, 0.3%の 増 となり ました。

内訳 としては,個人 市民税が 111億円で全体の 34.0%,法 人市民税が 30億円 で9.2%,固定資 産税が128億円で39.3%,軽自 動車税が5億円 で 1.5%, たばこ税が 26億 円で8.0%,入湯税 が2億円で 0.6%,都市計画 税 が 24億 円で7.4%となっ ています。

平成 26年度の市税の 決算額326億円は,類似団体 平均の627億円に比 べ 301億円少な く ,人口 1人当たりの市税 の額120,857円は, 類似団体平 均の 152,768円 に比べ31,911円 少ない状況になって おり,本市の市 税収 入は低 い水準となって います。

また ,平成 26年度の 市税収入率につい ては93.6%であり, 収入率向上 対策の 取り組みにより ,前年度に比べ 1.1%の増とな っています。

市 税 の 徴 収 率

平成 26年度93. 6%

う ち現年分98. 3% 滞納繰越分 26.3%

※参 考

平成 25年度92. 5%

う ち現年分98. 0% 滞納繰越分 24.2% 平成 24年度91. 4%

う ち現年分97. 5% 滞納繰越分 22.1%

区   分 人 口 ( 人 ) 決 算 額 ( 億 円 ) 1人当たり(円) 函 館 市 2 6 9 , 6 2 8 3 2 6 1 2 0 , 8 5 7 類 似 団 体 平 均 4 0 5 , 6 1 5 6 2 7 1 5 2 , 7 6 8

平 成 2 6 年 度 市 税 決 算 額 の 内 訳

個人市民税 111億円

法人市民税 30億円 固定資産税

128億円 軽自動車税

5億円

た ばこ税 26億円 入湯税

2億円

都市計画税 24億円

3 4 .0 %

平 成 2 6年 度

決 算 額

3 2 6 億 円

9 .2 % 3 9 .3 %

1 .5 % 0 .6 %

8 .0 %

7 .4 %

(8)

(6)地方交付税の状況(歳入)

平成 26年度の地方交 付税 の決算額は 358億円であ り,前年度に比 べて1億円, 0.3%の減となり ました。 その 内訳としては, 普通交付税が 340億円,特別 交付税が 18億円 となっています。

本市 は,歳入に占め る普通交付税の割 合が類似団 体の中で最も高 くなっており,こ のことは, 市税収入などの 割合が低い状況で ,普通交付 税への 依存度が非常に 高く,地方交付税 の動向に左 右される財政構 造となっています 。

<普 通交付税の算出 >

※基準財 政需要 額

普通交 付税の 算定 におい て,一 定の基 準に基 づいて 国が 算出した 支出額

※基準 財政収 入額

普通交 付税の 算定 におい て,一 定の基 準に基 づいて 国が 算出した 収入額

[解 説]地方交付税 のしくみ(機能)

本来 ,地方自治の観 点から,行政活動 に必要な財 源は,市税収入 など自主財源で賄 うのが理想 でありますが, 税源の地域的なア ンバランス があり ,全国の多くの 市町村は,必要な 税収を 確保 できない現状に あります。そこで ,本来地方 の税収入とすべ き財源も国が国税 として徴収 し,財 政力の弱い市町 村に対して地方交 付税として 再配分していま す。

この ように,地方交 付税は,地方公共 団体間の財 源の不均衡を調 整し,どの地域に 住む住民に も標準的な行政 サービスなどを提 供できるよ うに財 源を保障するた めのものです。( 財源調整機 能と財源保障機 能)

基準財 政需要額 (605億 円 )

単位費 用

×測定 単位(国 勢調査人口等 )

×補正 係数(段 階補正等 )

基準財 政収入額 (265億 円)

標準的な 地方税収入

×基準税 率(75% )

+地方譲 与税等

普通交 付税額(340億円 ) 基準財 政需要額

-基準 財政収入額

(マイナス) (イコール)

(9)

(7) 人件費の状況(歳出)

人件 費については年 々減少傾向にあり ましたが, 給与の独自 削減率 の減(H25:6.5%→H26:4.5%) により平成 26年度の人 件費の 決算額は 179億円で,前 年度に比べて3億円 ,1.7% の増 となり ,内訳としては ,職員給が 117億円で全体の 65.4%,退 職手当 が19億円で 10.6%,職員給と退職 手当以外( 嘱託報酬な ど)が 43億円で 24.0% となっています。

職員 数については, 「函館市行財政改 革プラン 2012」による 事務事 業・組織機構の 見直しやアウトソ ーシングに よる職員数 の見直 し・削減により 年々減少傾向にあ り,類似団 体平均と比 べて 491人少な くなっています 。人口千人当たりの 職員数は, 平成 26年度で7.5人であり,類 似団体平均の 6.2人に 比べると多 くなっ ており,このこ とは,港湾や保健 所,市立高 校などの特 殊要素 があることが要 因となっています 。

職 員 数 お よ び 人 口 千 人 当 た り の 推 移

5 6 7 8 9 10

1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

函館市(職員数) 類似団体平均(職員数)

函館市(人口千人当たり) 類似団体平均(人口千人当たり) 職員数(人)

人口千人 当たり(人)

区   分 H 17 H 18 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H2 5 H 2 6

函 館 市 ( 人 口 ) 29 4 , 69 4 29 0 , 87 3 2 87 , 6 91 2 84 , 9 10 2 82 , 4 59 2 8 0, 0 3 5 2 7 7, 0 5 6 2 7 5 ,2 6 3 2 7 2 ,5 3 0 2 6 9 , 6 2 8

函 館 市 ( 職 員 数 ) 2 , 71 5 2 , 58 8 2 , 4 87 2 , 3 44 2 , 2 22 2, 1 3 9 2, 0 7 2 2 ,0 3 2 2 ,0 5 4 2 , 0 1 6

函 館 市 ( 人 口 千 人 当 た り ) 9. 2 8. 9 8 .6 8 .2 7 .9 7 . 6 7 . 5 7 . 4 7 . 5 7 . 5

類 似 団 体 平 均 ( 人 口 ) 42 8 , 98 7 43 2 , 06 6 4 25 , 4 56 4 15 , 5 80 4 18 , 5 73 4 1 0, 8 6 4 4 0 9, 9 0 2 4 0 5 ,6 1 9 4 0 3 ,8 7 4 4 0 5 , 6 1 5

類 似 団 体 平 均 ( 職 員 数 ) 2 , 98 1 2 , 95 8 2 , 8 33 2 , 7 14 2 , 6 90 2, 6 0 2 2, 6 0 5 2 ,5 8 1 2 ,5 2 3 2 , 5 0 7

類 似 団 体 平 均 ( 人 口 千 人 当 た り ) 7. 0 6. 9 6 .7 6 .6 6 .5 6 . 4 6 . 4 6 . 4 6 . 3 6 . 2

(10)

(8) 扶助費の状況(歳出)

平成 26年度の扶助費 の決算額は 403億円で年々増 加しており,前 年度に比べて 14億 円,3.6%の増とな りました。

主な 内訳としては, ほぼ半数を占める 生活保護費 が 216億 円で全体の 53.6%,障害者福祉サー ビス費などの社 会福祉費が 74億円 で18.4%, 児童手 当などの児童福 祉費が96億円で 23.8%となっ ています。

人口 1人当たりの扶 助費は,平成 26年 度で149,466円であ り,類似団体平 均の99,500円に比べ 49,966円多くな っています。

その うち,生活保護 費の状況をみると ,平成 26年 度における本市 の人口千人当たり の生活保護 受給者は 47.9人 で,類似団体平均 の2.5倍 となっ ており,生活保 護受給者は年々増 加の一途を たどっています が,近年は,鈍化 傾向にあり ます。

区   分 人 口 ( 人 ) 決 算 額 ( 億 円 ) 1 人 当 た り ( 円 ) 函 館 市 2 6 9 , 6 2 8 4 0 3 1 4 9 , 4 6 6 類 似 団 体 平 均 4 0 5 , 6 1 5 4 0 3 9 9 , 5 0 0

人 口 千 人 当 た り 生 活 保 護 受 給 者 数 の 推 移

37.9 38.7 39.3 40.5

41.4

44.4 46.6 47.2 47.7 47.9

12.7 13.1 12.8 13.3 14.7

17.3 18.6 18.6 19.3 19.4

0 10 20 30 40 50

H 1 7 H 1 8 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6

函 館 市 類 似 団 体 平 均

平 成 2 6 年 度 扶 助 費 決 算 額 の 内 訳

生活保護費 216億円 社 会福祉費

( 障害者福祉 サービス費 など) 74億円

児 童福祉費

( 児童手当 な ど) 96億円 その 他の扶助費

17億円

平 成 2 6年 度

決 算 額

4 0 3 億 円

53 .6 %

1 8 .4 % 2 3 .8 % 4 .2 %

(11)

(9) 市債(歳入)および公債費(歳出)の状況

平成 26年度の市債の 決算額は 164億円で,前年度 に比べて7億円 ,4.5% の増となりました。

近年 では,函館アリ ーナや国際水産・ 海洋総合研 究センターの整 備財源などとして 発行する市 債のほか,財源 不足等を補てんす る普通交付 税の振 替分である臨時 財政対策債の発行 に伴い,市 債が増加してい る状況にあり,決 算額164億円のうち ,臨時財政対策 債が51億円となって います 。このことに伴 い,市債の残高も 増加傾向で ,中でも臨時財 政対策債は年々増 加しており ,人口1人当た り平成 26年度で 550,328円, 類似団 体平均の 380,483円に比 べて 169,845円多くな っています。

公債 費については, 平成26年度の決算 額が163億円であり ,前年度に比べ て2億円, 1.2%の減 となりました。

内訳 は,元金が 149億円,利 子が14億円となって おり,人口1人 当たりの 公債費は ,平成 26年 度で60,525円で あり,類似団体平 均の40,852 円に比 べ19,673円多く なっています。

区   分 人 口 ( 人 ) 市 債決 算額 (億 円) 1人当たり(円)

函 館 市 2 6 9 , 6 2 8 1 6 4 5 5 0 , 3 2 8 類 似 団 体 平 均 4 0 5 , 6 1 5 1 4 9 3 8 0 , 4 8 3

区   分 人 口 ( 人 ) 公 債 費 決 算 額 ( 億 円 ) 1人当たり(円)

函 館 市 2 6 9 , 6 2 8 1 6 3 6 0 , 5 2 5 類 似 団 体 平 均 4 0 5 , 6 1 5 1 6 2 4 0 , 8 5 2

普 通 会 計 市 債 残 高 の 推 移

1,393 1,371 1,346 1,316 1,291

1,224 1,173 1,093

1,069 1,057

183 208 225 238 262

305 335

368 400 427

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

市債(臨時財政対策債除く) 臨時財政対策債 億円

1 ,4 6 9

1 ,4 8 4

1 ,5 7 6 1 ,5 7 9 1 ,5 7 1 1 ,5 5 4 1 ,5 5 3

1 ,5 2 9 1 ,5 0 8

1 ,4 6 1

(12)

(10) 投資的経費の状況(歳出)

平成 26年度の投資的 経費(普通建設事 業費)の決 算額は183億円で,前年 度に比べて 18億円, 10.9%の増とな っています。

投資 的経費について は,各年度の大型 事業の実施 状況に伴い,毎 年度大きく変動し ています。 近年では函館ア リーナ整備事業や 小・中学校 および 幼稚園の校舎・ 園舎等耐震改修事 業費などに より経費が増加 しています。

人口 1人当たりの投 資的経費は,平成 26年度で 67,865円であり, 類似団体平均 の 51,773円に比べ 16,092円多くなってい ます。

なお ,平成26年度に 実施した主な事業 については ,下記のとおり です。(上から決 算額が大き い順となってい ます)

・市街 地再開発ビル公 共施設予定床取得 費[6.2億円]

「は こだてみらい館 」,「はこだてキ ッズプラザ 」整備のため の保留 床取得 総額 14.8億円

・東消 防署日ノ浜出張 所庁舎整備事業費 [5.5億円]

総事 業費約 5.8億円 H25 用 地購入,地質調査, 実施設計 H26 建設工事

・函館 アリーナ整備事 業費[54.3億円]

総事 業費約 79億円 H22 コンペ H23~ 24 基本設 計,地質調査 H24~ 25 実施設計 H25~ 27 建設工事 H27.8月供用開始

・校舎 等耐震改修事業 費[6.4億円]

実施 設計26校1園( 小学校16校,中学 校 10校,幼 稚園1園) 改修 工事14校(小学 校11校,中学校3 校)

・函館 フットボールパ ーク整備事業費[ 5.4億円] 総事 業費約15億円 H24 基本計画

H25 実施設計,旧北 高校舎等解体 H26~ 27 建設工事 H27.8月 供用開始

・函館 市公民館整備事 業費[2.3億円]

総事 業費約 2.4億円 H25 実 施設計 H26 改修工 事

区   分 人 口 ( 人 ) 決 算 額 ( 億 円 ) 1人当たり(円) 函 館 市 2 6 9 , 6 2 8 1 8 3 6 7 , 8 6 5 類 似 団 体 平 均 4 0 5 , 6 1 5 2 0 6 5 1 , 7 7 3

・国際 水産・海洋総合 研究センター整備 事業費[ 0.5億円] 総事 業費約 45億円 H22 基本設計 H23 実施設計 ,用地購入 H24~ 26 建設工事 H26.6月 供用開始

・統合 校新築事業費[ 0.4億円 ]

凌雲 中・光成中・的 場中統合校の校舎 ,屋内運動 場,共同調理 場の新 築

H26 基本設計,地質 ・測量調査ほか H27 実施設 計 H28~ 29 校舎等新築 H30 統合校開校

10

(13)

(11) 基金の状況

本市 の基金は, 16の 基金があり,平成 26年度末の 残高総額は 131億円とな っています。

その うち,主な基金 としては,年度間 の財源の不 均衡を調整する ための「財政調整 基金」と将 来の公債費の償 還財源を確保する ための「減 債基金 」があり,これ らの2つの基金は ,いわゆる 財源調整のため の基金であります 。また,公 共施設整備等の 財源とするための 「公共施設 整備等 基金」や合併関 係市町村の区域に おける地域 振興等のための 「地域振興基金」 があります 。基金の平成 26年度末残高の内訳 としては, 財政調 整基金が 11億円 ,減債基金が 22億 円,公共施 設整備等基金が 28億円,地域振興 基金が 38億 円,その他の基 金が32億円となっ ています。 平成 26年度について は,行財政改革プ ランを基本 とした各種事業 の見直しなどの取 り組みによ り,平成 25年度 に引き続き,財源 調整のため の基金 (財政調整基金 および減債基金) の取り崩し を行いませんで した。

<16基金のH26末残高>

・財政調整基金 11.4億円≒11億円

・減債基金 21.7億円≒22億円

・公共施設整備等基金 27.7億円≒28億円

・地域振興基金 38.0億円

・亀田公民館建設基金 0.0億円

・育英基金 0.8億円

・社会福祉施設整備基金 1.9億円

・在宅ふれあい基金 13.6億円

・国際交流基金 1.9億円

・青少年芸術教育奨励基金 0.8億円

・西部地区歴史的町並み基金 3.1億円 ≒32億円

・スポーツ振興基金 1.0億円

・障害者福祉基金 3.0億円

・奨学基金 2.2億円

・観光振興基金 3.0億円

・大間原発訴訟基金 0.4億円

130.5億円≒131億円

11

基 金 残 高 の 推 移

13 4 13 6 3 8 11 5 14 4 19 4 4 4 4 11

22 15 22 22

22 22

22 20 19 19 14 10

26 28

44 30

30 30 30 30 30 30

16

40 52 62 73 72 71 70 73

85

70

0 50 100 150 200

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

財政 調整 減債 公 共施設 土地 開発 その 他

億 円

140

153

123

125

139 123

139

143

132

131

(14)

(12) 財政指標の推移

○財 政力指数(3ヵ 年平均)

地 方公共団体の財 政力の強弱を示す 指標として 用いられるもの で,普通交付税の 算定に用い る基準財政収入 額を 基準財政需要 額で除して 得た 数値の3年間の 平均値です。

こ の 数値が1以上 の団体は,通常, 普通交付税 の不交付団体と なります。これは 合理的,妥 当な水準の行政 を行うために必要 な一般財源 所要 額を当該団体の 税収でまかなえる と判断され るためであり, 財政力の強い団体 と言えます 。

本 市の財政力指数 は,類似団体平均 と比べると 非常に低い状況 となっており,こ れは歳入に 占める市税の割 合が類似団体と比 べて低く, 地方 交付税への依存 度が高いことを表 しています 。

○ 経常収支比率

地 方公共団体の経 常的経費(人件費 ,物件費, 扶助費, 補助費 等および公債費な どのうち臨 時的なものを除 いた経費)のため に,経常一 般財 源(地方税,譲 与税・交付金,普 通交付税な ど)がどれだけ 充用されたかを示 す比率です 。

こ の比率が低い団 体 ほど財政構造に 弾力性があ り,財政に余裕 があると見なされ ます。

区   分 H 1 7 H 1 8 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 函 館 市 0 . 4 6 1 0 . 4 7 1 0 . 4 7 9 0 . 4 8 6 0 . 4 8 0 0 . 4 6 2 0 . 4 5 0 0 . 4 4 2 0 . 4 4 7 0 . 4 4 9 類 似 団 体 平 均 0 . 7 7 5 0 . 7 9 6 0 . 8 2 1 0 . 8 4 2 0 . 8 3 5 0 . 7 9 9 0 . 7 7 0 0 . 7 5 7 0 . 7 6 0 0 . 7 7 5

区   分 H 1 7 H 1 8 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 函 館 市 8 8 . 9 8 8 . 5 8 7 . 4 8 7 . 0 8 6 . 9 8 5 . 7 8 7 . 6 8 9 . 1 8 6 . 1 8 6 . 5 類 似 団 体 平 均 8 6 . 9 8 8 . 0 9 0 . 8 9 1 . 2 9 2 . 2 8 9 . 5 9 0 . 3 9 0 . 8 8 9 . 9 9 1 . 0

12

(15)

○実 質公債費比率( 3ヵ年平均)

平 成 20年4月から ,地方公共団体の 財政悪化を 未然に防止する ことを目的として 「地方公共 団体の財政の健 全化に関する法律 」が施行さ れた ことに伴い定め られた健全化判断 比率(4指 標)の1つであ り,従来の起債制 限比率は, 市税などの経常 的な収入に対する 公債費の割 合を 示すものでした が,これに公営企 業(水道事 業・公共下水道 事業・交通事業・ 病院事業な ど)の市債返済 に要する繰出金な どを含めて 算出 したものが実質 公債費比率となり ます。

こ の比率が 18%以 上の団体は市債の 発行に際し 許可が必要とな り,25%以上の団 体は一部の 単独事業に係る 市債の発行が制限 されます。

○将 来負担比率

上 記実質公債費比 率と同様に定めら れた健全化 判断比率(4指 標)の1つであり ,公営企業 や出資法人等を 含めた全会計の将 来負担すべ き実 質的な負債を含 めて算出したもの が将来負担 比率となります 。

こ の比率が 350%以 上の団体は財政健 全化計画を 策定し,その内 容に沿った取り組 みを実施し ていく必要があ ります。 区   分 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 函 館 市 1 0 . 8 1 0 . 0 9 . 0 8 . 2 8 . 2 8 . 6 8 . 7 7 . 9 類 似 団 体 平 均 1 0 . 7 1 0 . 0 1 0 . 0 9 . 7 9 . 8 8 . 7 8 . 1 7 . 3

区   分 H 1 9 H 2 0 H 2 1 H 2 2 H 2 3 H 2 4 H 2 5 H 2 6 函 館 市 1 4 3 . 5 1 2 8 . 7 1 3 0 . 1 1 0 9 . 6 9 6 . 4 7 9 . 0 7 7 . 0 7 3 . 3 類 似 団 体 平 均 1 0 8 . 4 1 0 3 . 5 1 1 0 . 5 9 9 . 1 8 7 . 3 7 6 . 2 6 9 . 8 6 4 . 8

13

(16)

2 財政用語集

注釈(ページ数) 財政用語

※1(目次) 普通会計

一般会計と特別会計のうち公営事業会計(上下水道等の公営企業会計および国民健康保険事業特別会 計等)以外の会計を統合して一つの会計としてまとめたものです。

函館市の普通会計は,一般会計,港湾事業特別会計(準公営企業会計分を除く),奨学資金特別会計, 母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計,後期高齢者医療事業特別会計の5つの会計が対象となりま す。

※2(P1) 財源調整のための基金 年度間の財源の不均衡を調整するための「財政調整基金」と,将来の公債費の償還財源を確保するた めの「減債基金」があります。

※3(P1) 実質収支 当該年度に属すべき収入と支出の実質的な差額であり,【歳入歳出差引額(形式的収支)-翌年度に繰 り越すべき財源】で算出されます。

※4(P1) 扶助費 社会保障制度の一環として,生活困窮者,高齢者,児童,心身障害者等に対して行っている様々な支 援に要する経費です。(生活保護や児童手当など)

※5(P1) 類似団体 本市を含めた全国の中核市45市をまとめて類似団体としています。

※6(P2) 臨時財政対策債 地方の財源不足を補てんするために,普通交付税の一部を振り替えて発行される特例地方債であり, 当該地方債の元利償還金は,後年度の普通交付税で全額措置されます。

※7(P3) 投資的経費 支出の効果が資本形成に向けられ,施設等が資産として将来に残るもので,普通建設事業費,災害復 旧事業費および失業対策事業費をいいます。

※8(P3) 義務的経費 歳出のうち,その支出が義務づけられ任意に削減できない経費で,硬直性の強い経費であり,人件費, 扶助費(社会保障制度の一環として,生活困窮者,高齢者,児童,心身障害者等に対して行う支援に

要する経費)および公債費をいいます。

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参照

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